「心をつないで、ともに平和へ」600人規模の中日青年交流大会が北京で開催
CRI2025-06-07 21:13
中国人民対外友好協会と中日友好協会の共催による「中日青年友好交流大会」が29日、北京市内の中国人民大学で開催されました。大会のテーマは「心をつないで、ともに平和へ」で、両国の大学生や団体代表者、来賓約600人が参加しました。大会には中国人民対外友好協会の楊万明会長、中国人民大学の鄭新業副学長、日本の金杉憲治駐中国大使らが出席し、あいさつを行いました。
中国人民対外友好協会の楊万明会長
楊会長は「中日は一衣帯水の隣国です。両国友好の基盤は民間交流にあり、未来は青年に託されています。若者には、両国の『平和の使者』『協力の開拓者』『心が通じ合わせる懸け橋』になることを期待します」と述べました。
日本の金杉憲治駐中国大使
金杉大使は、「日中関係の発展には民間交流が不可欠で、若い皆さんが交流し相互理解を深めることが非常に重要です。今回の交流大会をきっかけに、両国の青年の友情が育まれることを願います」と述べました。
中国人学生による伝統舞踊
日本人学生による書道のパフォーマンス「暮雲春樹」
日本各地から訪れた約300人の大学生訪中団は3つのグループに分かれて、上海や広州、雲南省、山西省などを7日間の日程で訪れ、中国人民大学をはじめ北京師範大学、北京外国語大学など7校の中国人学生と活発に交流を行いました。大会の最後には中日両国の学生らによる伝統舞踊や京劇、POPダンス、書道のパフォーマンスが行われ、参加者から大きな歓声が上がりました。
参加者の学生からは「初めて中国に来ましたが、発展に驚きました」「中国のおもてなしが温かい」「現地を訪れるのは相手を理解する一歩だと実感」「青春の力で中日友好の新しい1章を開こう」などの声があがりました。
お茶の水女子大学の中村直さん
参加したお茶の水女子大学の中村直さんは、「中国では、広大な土地を生かした雄大な建築群が特徴です。特に印象的だったのは山西省の平遥古城です。城壁に囲まれた街全体が生きた博物館のようで、360度見渡す限り、昔ながらの建物が続く光景に圧倒されました。人生初の海外旅行が中国で本当に良かったです!」と語りました。
横浜国立大学の山崎恭さん
横浜国立大学の山崎恭さんは、「雲南省で25の民族と交流できて、また独自の刺繍文化や対歌(若い男女が特定の日時に集まって、互いに歌を掛け合いながら交際相手を探す風習。かつての日本の歌垣とほぼ同じ)の伝統に触れ、多民族国家の真髄を体感しました。北京語言大学での交流では中国人学生の勉強熱心な姿勢に刺激を受けました。帰国後もSNSで交流する予定です」と話しました。(取材・写真:趙雲莎)
中日の大学生らと来賓による記念写真撮影