山東省青島市、再生可能エネルギーの開発・利用を加速
人民網日本語版2025-04-15 11:21
山東省青島市ハイテク産業開発区は近年、再生可能エネルギーによる熱供給と余熱回収の全面的かつ体系的な推進や「グリーン電力倍増」プロジェクトの推進加速などの措置により、熱供給過程における汚染物質や二酸化炭素(CO2)の排出増加量をほぼゼロにし、CO2のストック削減を実現し、地域経済のグリーンかつ低炭素な質の高い発展に強力な「グリーンの原動力」を与えている。経済日報が伝えた。
同開発区に位置するエネルギー施設で、数台の地表水源ヒートポンプと空気源ヒートポンプが整然と稼働していた。青島高新高科クリーンエネルギー有限公司の運営マネージャーの董康氏は、「当社は同開発区で3つのエネルギーステーションを建設した。総熱供給面積は138万平方メートルに達し、年間標準石炭の消費量を15万トン近く節約し、CO2排出量を約37万トン削減している。削減されたCO2は炭素指標枠として炭素取引市場に入る。現在の炭素取引価格に基づくと、毎年3500万元(1元は約19.6円)の炭素取引価値を生み出すことになる」と説明した。
同開発区は2022年以来、下水熱源ヒートポンプと余熱回収利用プロジェクトの建設を通じ、総再生可能エネルギー熱供給面積を426万2400平方メートルに達成し、同開発区の総熱供給面積の44%を占め、22年以降の新規熱供給エリアをほぼカバーしている。再生可能エネルギー熱供給過程においては大気汚染物質や固体廃棄物をほぼ排出しない。すでに年間で化石エネルギー消費量を標準石炭換算で1万2494.4トン、電力消費量を2725万5000キロワット時(kWh)、CO2排出量を6万トン以上削減している。
同開発区は21年より太陽光発電プロジェクトの建設を加速させている。現在の完成・建設中の太陽光発電総設備容量は70メガワット(MW)、年間発電量は6063万kWhに達している。中遠佐敦船舶塗料(青島)有限公司健康安全環境・品質保証マネージャーの鄧国棟氏は、「当社は新設した新たな太陽光発電屋根により、太陽光で工場にグリーン電力を提供する。毎年の発電量は43万8000kWhで、工場の年間電力消費量の約10%を占め、CO2排出量を年間約292トン削減する見込みだ」と述べた。同開発区の工業企業の現在の「グリーン電力」消費総量は8000万kWh以上で、全体の20%前後を占めている。年間のCO2排出量を5万1300トン、化石燃料の消費量を標準石炭換算で9800トン間接的に削減している。
同開発区では、この5年間近くで二酸化硫黄の排出総量が93.4%、窒素酸化物の排出総量が30.3%、単位工業付加価値当たりのエネルギー排出総量が39.3%、単位工業付加価値当たりのCO2排出量が45.5%とそれぞれ減少した。(編集YF)