膠州湾総合保税区の出入り通行効率が約20%向上
青島政務網2024-11-18 15:51
総合保税区は中国の開放型経済の重要なプラットフォームであり、進出企業が増えるにつれ、貨物の出入り利便性についてもより高い水準が求められている。2024年1月、税関総署は、「税関総署の総合保税区における出入り管理の更なる最適化に関する公告」を公布し、相応の条件が備えた総合保税区の検問所に特化した便利な通路を設置し、出入り貨物および検問所に登録された貨物に分類された通行と区別化管理を実施することを許可した。
政策の導入後、青島大港税関は、膠州湾総合保税区で関連円滑化措置を迅速に実施し、出入り検問所のハードウェア変更とシステムアップグレードを実施すると同時に、企業の要求に応じて規制プロセスを最適化し、人為的審査、異常時の遮断処理、非稼働時間での処理、記録管理など四つの面で企業に最大の利便性を提供した。そして、異常車両に対し、「検問所監視・管理明白紙(=パンフレット)」も作成され、企業の後顧の憂いを断つために詳細なソリューションを提供した。
青島泰科電子有限公司は、単独資本経営のスイスの電子部品メーカーであり、当社生産した家電用コネクターとその部品は主にヨーロッパ、アメリカ、日本、韓国などの国や区域に販売されている。「弊社では、平均して毎日30台以上の配送車両が工場に出入りし、配達時間が一定せず、以前は運転手の申告が規範化されていなかったため、物資の出入りがシステム的に止められたこともあった。現在、車両と貨物の情報を正確に申告するだけで非稼働時間でもスムーズに通関し、毎月の輸送コスト、人件費だけでは約10万元(1元は約21.4円)削減し、生産期間を3~4日短縮することができる。出入りが止められている状況にあっても、以前のように焦ることもなくなった。この『明白紙』があれば、車両が検問所で止められたとき、手順に従って操作するだけ、すぐに処理できる」と会社の業務マネージャーの張輝氏は語った。
統計によると、新政策を実施して以来、青島膠州湾総合保税区の貨物輸送車両の出入りは、従来の一日平均170台から200台以上に増加し、通行効率が20%近く向上させる。青島大港税関総合保税区査検科の宋建科長は、「青島大港税関は引き続き検査・検問の運営方式、検問所における登録貨物の区別化管理、倉庫貨物の分類・監督・管理などの措置を最適化し、運行協調保障メカニズムを健全化し、出入りの貨物の迅速な通関を保障し、スマート総合保税区の建設を積極的に推進し、総合保税区のハイレベル開放、質の高い発展を促進する」と述べた。