外国籍人材が海南で見る起業の夢
人民網日本語版2025-11-19 10:33
海口国際人材の家の一角。(撮影・陳思)
「最初の頃、自分は外国人で何もわからなかったが、彼がいろんな場所に見学や勉強に連れて行ってくれて、提携相手を探すのも手伝ってくれた。彼のサポートが非常に大きかった」。海南省海口市に暮らすガーナ国籍の起業家アミサー・リチャード・フランク(中国語名「銭成誠」)さんの言う「彼」とは、海口国際人材の家の運営責任者である皮進宇さんのことだ。海口国際人材の家の支援の下、フランクさんが設立した貿易会社はわずか1年で急速に規模を拡大し、海口はフランクさんにとって「故郷のような場所」になったという。人民網が伝えた。
海南自由貿易港の建設が勢いよく進められ、夢を追いかけて海南を訪れる外国籍人材がますます増えている。2025年までに、海口国際人材の家が受け入れた外国籍人材は500人を超え、これまでに外国籍人材起業インキュベーション研修クラスが5回開催され、累計延べ200人ほどがインキュベーションのサポートを受け、サポートを受けた外国籍人材が設立した企業は50社に迫る。
シンガポール国立大学を定年退職した元教授の符積虎(フー・チェックウー)さんは23年、夫人と共に海口にやって来た。符さんは同研修クラスで、自身の専門的知識を生かし、参加者のイノベーションプロジェクトについての討論を指導した。また、海口国際人材ボランティアサービスグループが白沙黎(リー)族自治県と瓊中黎族苗(ミャオ)族自治県で行った英語クラスにもたびたび参加した。符さんは、「私の原籍地は海南省文昌市で、先祖が住んでいた場所の若者のために何かできるというのは、私にとって光栄なことだ。海南自由貿易港の建設は若い世代と切り離せない関係があり、若者にとって外国語をマスターし、国際的な視野を養うのは非常に重要なことだ。自由貿易港建設に少しでも貢献したい」と話した。
24年8月に発足した海口国際人材の家が運営する海口国際人材ボランティアサービスチームには、これまでに符さんをはじめとする社会貢献活動に熱心な外国籍人材65人が加入し、政策の説明・宣伝、コミュニティサービス、文化交流、イベントのサポートなど、さまざまなボランティア活動を累計80回以上展開し、延べ3000人を超える各界の人々をサポートした。人と都市の「双方向の歩み寄り」により、海口で暮らす外国籍人材は海南への帰属感をますます高めている。(編集KS)
