最長の堆積岩コアを取得!中国が南極で重力コアのサンプリングに成功
人民網日本語版2025-03-28 10:24
中国第41次南極観測隊は、アムンゼン海での海洋調査期間中、同海域での通常の調査研究に加え、柱状ピストンコアラーを使用して重力コアのサンプリング作業を実施した。このサンプリング作業により、現在までに中国の南極アムンゼン海の海山エリアにおける最長の堆積岩コアが取得され、アムンゼン海の古海洋および古環境の進化を解明するのに役立つ。中央テレビニュースが伝えた。
ピストンコアラーは、重力を利用して海底堆積物をサンプリングする科学調査機器で、主にサンプルを採取するための刃先、サンプルを保管する採泥管、重り、トリガーの4つの部分から構成されている。今回の重力コアサンプリング装置の全長は約22メートルで、サンプリング地点はアムンゼン海の海山にある峡谷地帯、水深2800メートルを超える場所だった。装置の組み立てから回収まで20時間以上を要し、堆積物サンプルの取得に成功した。
観測隊員が帰国後、このサンプルに対して物理的、化学的、微小古生物学的分析を行い、当時の地球環境の解明を進めるとともに、将来の気候変動予測に資するデータを提供する予定だ。(編集ES)