中国の科学者が累計六つの南極細菌の新属を鑑定・発表
CRI2025-03-12 10:01
南極水域を航行する船舶
中国極地研究センターの研究チームは複数回の航海で取得した南極のサンプルに対してディープシークエンシングとビッグデータ分析をおこない、南極の細菌の新属6個、新種7個を累計で獲得し、また、鑑定・発表しました。
中国の極地生物遺伝子資源バンクはすでに極地微生物の標準化保存3500株余りを完成して、累計3万部近く、合計185属に達しました。これらの極地微生物の由来は豊富で、アムンゼン海、プリッツ湾、南極半島に位置する長城ステーション、ベーリング海、チュクチ海、カナダ海盆、北極点、北極海中心海域、北極に位置する黄河ステーションなど約39の両極地理区系、海水、湖水、堆積物、土壌、鳥類の糞、積雪、海氷、アザラシの糞、湖辺土、ナマコの腸など10種類以上の環境基質を含みます。
南、北両極地区は長期的な地理的隔絶および自然環境の特殊性などの原因により、原始的、清潔かつ独特な生態系を保持し、豊富で多様かつ斬新な微生物菌種資源を有しています。これらは極地生態系の物質循環とエネルギー流動の中で重要な役割を発揮し、同時に生物遺伝と種の多様性を研究する資源の宝庫でもあり、バイオ医薬品、化粧品の研究開発、工業酵素類の開発、極端な環境の保護および修復などの分野で広く応用される将来性があるとみられています。(非、野谷)