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パンダ債が活況、人民元国際化の原動力を生む

チャイナネット2024-04-12 15:27

 「パンダ債市場は国際資金調達の重要な支柱の一つになる」「パンダ債市場は活況を維持する」パンダ債は近年、海外発行者の間で人気沸騰中だ。

 ブルームバーグのデータによると、第1四半期末現在までの年内に域外機関が発行したパンダ債は前年同期比220.95%増の674億元で、過去最大となった。パンダ債の総額は2754億元超。

 中国の国宝の名を持つパンダ債は、域外機関が中国域内で発行する人民元建て債券だ。パンダ債市場は今年「好発進」を迎え、人民元の「資金調達通貨」としての魅力が持続的に上がっている。複数の外資系機関関係者は今年の市場の発展を展望し、パンダ債は今年も活況を維持し、さらに拡大する見通しとして、パンダ債市場の成長の潜在力に期待感を示した。

 パンダ債発行規模は2023年に過去最大を記録し、通年で初めて1500億元の大台に乗り、前年比で80%超の増加となった。うち発行主体数、発行期間、発行規模が同80%超の増加で、いずれも過去最高水準となった。

 パンダ債市場の目覚ましい発展は、人民元国際化を力強く促す。ブルームバーグ業界研究アジア太平洋(日本を除く)信用シニアストラテジストの陳偉利氏は国際貿易の面から、「かつてはドルが主な取引手段だったが、越境貿易決済(特に「一帯一路」共同建設国との)で人民元に切り替わったことで、非中国系企業はパンダ債市場でオンショア人民元を調達している」と述べた。

 また陳氏によると、非中国系企業が23年に発行したパンダ債のうち、新開発銀行などの国際機関が中心となった。これらの機関は今後も重要な発行者となる。時間の経過に伴い、政府系機関の同市場のシェアが上がるという。

 貿易・資金調達通貨としての人民元の力が持続的に上がっていることに注意すべきだ。人民元は現在、世界第3の貿易・資金調達通貨で、昨年下半期には一時ユーロを抜き世界2位になった。

 陳氏はパンダ債市場の今後の発展を展望し、「人民元の貿易決済における使用の広がりに伴い、パンダ債市場は2−3年内に国際資金調達の重要な支柱の一つになる」と述べた。