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中国PMIが「予想外」の50超え、実は予想通り

人民網日本語版2024-04-11 09:59

 3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.8まで上がり、5ヶ月連続で景気縮小を示す50未満が続いた後、初めて景気拡大を示唆する50以上に戻り、11ヶ月ぶりの高水準となった。

 3月の製造業PMIが景気拡大を示す数値に戻ったことは、企業の生産経営の回復が加速し、市場の活発度が著しく向上したことを物語っており、中国経済の景気水準が回復し、市場予想が安定の中で好転していることを反映している。一部の海外メディアは、これを「予想を上回る」と評価した。ブルームバーグは「中国の3月の製造業PMIは、エコノミスト調査で予測された50.1を上回った」と報じた。米CNBCも、このデータを「市場の予想を上回る」と指摘した。

 実際には、長期的に見れば、中国の製造業PMIの回復は、経済運営におけるプラス要因の積み重ねの必然的な結果であり、「予想外」ではなく「予想通り」だったと言えるだろう。

 過去1年間の製造業PMIの動きをグラフにしてみると、全体的にU字型の曲線を呈し、下振れ圧力を受けて底を打った後、回復に転じたことが容易に分かる。5Gは71の国民経済カテゴリーで応用され、新エネルギー車の生産販売台数は初めて3000万台を突破し、昨年のハイテク製造業投資は9.9%増加し、研究開発(R&D)投資は3兆3000億元(1元は約21.0円)に達した。複雑で厳しい国内外の環境を前に、まさに在来産業のモデル転換と高度化を揺るぎなく推進し、新興産業の育成・強大化を加速させたことで、中国の製造業は基礎を固め、力を蓄える中で、PMIが再び景気拡大を示す数値を回復することができたのだ。

 製造業PMIのサブインデックスの変化からも、この点が見て取れる。3月のハイテク製造業のPMIは前月比3.1ポイント増の53.9、設備製造業は同2.1ポイント増の51.6で、いずれも製造業全体の水準を上回った。

 製造業PMIの好転だけでなく、多くの物量指標も中国経済の回復・好転傾向が顕著であることを示している。

 生産を見ると、1-2月の社会全体の電力使用量は1兆5300億キロワット時を超え、前年同期比で11%増加した。うち第二次産業の電力使用量は同9.7%増加し、工業生産が加速した。流通を見ると、1-2月の道路貨物輸送量は同7.8%増加し、港湾貨物取扱量は同8.1%増加した。多角的かつ各分野にわたる経済指標によって、経済の下げ止まりと見通し改善のシグナルがより明確になっている。

 製造業PMIが景気縮小から景気拡大を示す水準に戻ったことで、経済回復が波状的発展、曲折的前進、好転傾向となっていることが、さらに裏付けられた。

 現在、中国経済は回復・好転基調を固める重要な時期にある。成長安定化政策を入念に実行し続け、新たな質の生産力の育成・強大化を加速し、高水準の対外開放、質の高い発展を絶えず推進する中国経済。その長期的好転という大勢が逆転することはない。(編集NA)