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中国人の海外旅行が再開 タイがほぼ半数占める

人民網日本語版2023-01-12 13:42

 新型コロナウイルス感染症が発生する前、中国は数年連続で世界最大のアウトバウンド観光市場だった。2019年には中国国民の海外旅行者数は延べ1億6900万人に達して世界一となり、国際観光支出は世界の5分の1近くを占めた。「北京日報」が伝えた。

 中国でこのほど海外旅行が再開されたことを受け、過去3年にわたって感染症の影響が深刻だった世界各国の観光業者は大いに奮い立ち、多くの国は戻ってきた中国人観光客が自国の観光産業の発展を振興させ、感染症後の世界経済の回復を促進することに期待を寄せている。

 タイ・バンコクでは現地時間1月9日午後0時17分、中国の旅客269人が乗った厦門(アモイ)航空の「MF833」便がスワンナプーム国際空港に到着した。新型コロナ感染症の「乙類乙管」が実施されてから、タイに到着した中国人観光客の第一陣となった。

 空港では、タイのアヌティン・チャーンウィラクン副首相兼保健大臣、サックサヤーム・チッチョーブ運輸大臣、ピパット・ラチャキットプラカン観光・スポーツ大臣らそうそうたる顔ぶれが、「タイへようこそ!」と中国人観光客に対して熱烈に歓迎する意を示すとともに、「久しぶりに」再会した中国の友人たちに心からのプレゼントを手渡した。

 関連機関のデータを見ると、8日出発の中国を出入国する航空券の予約件数は前年同期比で628%増加して、20年3月以降の最多を更新した。観光資源の豊富なタイは中国人観光客が真っ先に選ぶ海外旅行先だ。同機関の統計では、現在、海外旅行中の中国人観光客のうち、タイを訪れている人がほぼ半数を占めるという。

 タイは中国人観光客の「カムバック」を心待ちにしていた。新型コロナ感染症発生前の19年、タイを訪れた中国人観光客は延べ1千万人を超え、当時のタイへの外国人観光客の4分の1を占めた。アヌティン氏は空港で中国人観光客を出迎えるのに先だってコメントを発表し、「タイはどの国の観光客も平等に扱い、特定の国からの入国者だけに特別な防疫措置を打ち出すことはしない」と述べた。

 タイのほか、シンガポール、マレーシア、オーストラリアなども、旅行先として中国人の検索件数が急増している。

 オーストリア政府観光局アジア・太平洋地域総責任者兼オーストリア観光参事官のレーナー氏は、「我々は現在、国内の各連邦州と活発に意見交換をして、中国人観光客のオーストリアへの観光再開を受け入れる準備を進めている。北京冬季五輪が成功した後、オーストリアの冬季観光商品に注目する人がますます増えている。我が国のインスブルックでは冬季五輪が2回行なわれ、オーストリアはウィンタースポーツ天国であり、欧州のウィンタースポーツ市場で50%以上のシェアを占めている。中国人観光客の皆さまが冬のホリデーシーズンをオーストリアで過ごされることを心から歓迎する」と述べた。(編集KS)